今回の旅行で一番行きたかったお寺が、この浄土寺浄土堂でした。
もう何年も前から阿弥陀三尊像の写真を見ていて、是非とも実物をこの眼で見たいと思っていましたが、やっと念願が叶いました。
西国25番清水寺を出てから約30分、到着したのは16時50分で何とか閉門前に入る事が出来ました。
浄土寺には同じような形・大きさのお堂が二つ、対面するように建っています。
こちらは奥にある浄土寺本堂(薬師堂)です。
その名の通り薬師如来あるいは薬師三尊が祀られていたものと思われますが、指定文化財一覧表の中に薬師如来あるいは薬師三尊の名前が無いので、本堂の火災で焼失してしまったのかも知れません。
堂内は拝観出来ませんでした。
ところで...古来、四方仏と言って、東方に薬師如来、南方に釈迦如来、西方に阿弥陀如来、北方に弥勒菩薩を配する考え方があります。(配置される仏様には諸説あるようです)
この考え方では、薬師如来は私たちをこの世に送り出してくれる仏様、現世に於いて私たちを救ってくれる仏様が釈迦如来、そして西方浄土(来世)で私たちを迎えて下さる仏様が阿弥陀如来です。
なお、弥勒菩薩はお釈迦様が入滅後56億7千万年後に現世に現れ、私たちを救って下さる仏様ですが、その頃果たして太陽系が存在しているか?...なんて野暮な話は止しましょう。(爆)
その考え方通り、薬師堂は境内の東方に西を向いて建っています。そして、境内の西には阿弥陀三尊を本尊とする浄土堂が東向きに、薬師堂と向かい合う様にして建っています。
堂内へ入ると、阿弥陀三尊像の大きさに先ず圧倒されます。
阿弥陀如来の高さ5.3m、観音菩薩と勢至菩薩の高さ3.7mで、写真で見ていた印象よりもずっと大きなものでした。
普通、左観音・右勢至と言われるように、阿弥陀如来の左側(拝観する人間から見ると右側)が観音菩薩、反対側が勢至菩薩ですが、ここの阿弥陀三尊像は右側が観音菩薩、左側が勢至菩薩とのことです。
何故反対になっているのでしょうかね???
広い堂内ですが、台座に載る阿弥陀三尊像しかありません。また、仏様の背丈が高いので、天井は無く屋根裏が見えていますが、これには色々と訳があるようです。
阿弥陀三尊の背後にある透かし蔀戸(しとみど)から差し込む西日がお堂の床を照らし、床で反射散乱された光が堂内の屋根裏や壁に当たって跳ね返り、仏様を間接的に照明するように工夫されているので、余計なものがあると床面積が減って反射光が少なくなり、仏様が十分に照明されなくなってしまうのでしょう。
この日は高曇りでやや弱い光線でしたが、夕陽に照明された阿弥陀三尊像はこの世のものとは思えない神々しさ、美しさで、正に極楽浄土の様子を表しているように感じました。
ちなみに、仏様が一番良く照明されるのは7月末頃、梅雨が明けて太陽高度が高い夕方が良いとの事でした。太陽が真西に沈むお彼岸の頃ではないんですね。
自分達がこの日の最後の拝観者で、埼玉から来たと伝えると、わざわざ遠方から来て頂いたので、阿弥陀三尊のお顔が最も綺麗に見える場所をお教えしましょう、と坊守の女性が17時を少し過ぎているのに、もう一度堂内へ招き入れてくれました。
2016年6月8日(水)撮影
堂内は残念ながら撮影禁止ですので、阿弥陀三尊像の写真はありませんが、代わりにパンフレットの写真を載せておきます。
もう何年も前から阿弥陀三尊像の写真を見ていて、是非とも実物をこの眼で見たいと思っていましたが、やっと念願が叶いました。
西国25番清水寺を出てから約30分、到着したのは16時50分で何とか閉門前に入る事が出来ました。
浄土寺には同じような形・大きさのお堂が二つ、対面するように建っています。
こちらは奥にある浄土寺本堂(薬師堂)です。
その名の通り薬師如来あるいは薬師三尊が祀られていたものと思われますが、指定文化財一覧表の中に薬師如来あるいは薬師三尊の名前が無いので、本堂の火災で焼失してしまったのかも知れません。
堂内は拝観出来ませんでした。
ところで...古来、四方仏と言って、東方に薬師如来、南方に釈迦如来、西方に阿弥陀如来、北方に弥勒菩薩を配する考え方があります。(配置される仏様には諸説あるようです)
この考え方では、薬師如来は私たちをこの世に送り出してくれる仏様、現世に於いて私たちを救ってくれる仏様が釈迦如来、そして西方浄土(来世)で私たちを迎えて下さる仏様が阿弥陀如来です。
なお、弥勒菩薩はお釈迦様が入滅後56億7千万年後に現世に現れ、私たちを救って下さる仏様ですが、その頃果たして太陽系が存在しているか?...なんて野暮な話は止しましょう。(爆)
その考え方通り、薬師堂は境内の東方に西を向いて建っています。そして、境内の西には阿弥陀三尊を本尊とする浄土堂が東向きに、薬師堂と向かい合う様にして建っています。
堂内へ入ると、阿弥陀三尊像の大きさに先ず圧倒されます。
阿弥陀如来の高さ5.3m、観音菩薩と勢至菩薩の高さ3.7mで、写真で見ていた印象よりもずっと大きなものでした。
普通、左観音・右勢至と言われるように、阿弥陀如来の左側(拝観する人間から見ると右側)が観音菩薩、反対側が勢至菩薩ですが、ここの阿弥陀三尊像は右側が観音菩薩、左側が勢至菩薩とのことです。
何故反対になっているのでしょうかね???
広い堂内ですが、台座に載る阿弥陀三尊像しかありません。また、仏様の背丈が高いので、天井は無く屋根裏が見えていますが、これには色々と訳があるようです。
阿弥陀三尊の背後にある透かし蔀戸(しとみど)から差し込む西日がお堂の床を照らし、床で反射散乱された光が堂内の屋根裏や壁に当たって跳ね返り、仏様を間接的に照明するように工夫されているので、余計なものがあると床面積が減って反射光が少なくなり、仏様が十分に照明されなくなってしまうのでしょう。
この日は高曇りでやや弱い光線でしたが、夕陽に照明された阿弥陀三尊像はこの世のものとは思えない神々しさ、美しさで、正に極楽浄土の様子を表しているように感じました。
ちなみに、仏様が一番良く照明されるのは7月末頃、梅雨が明けて太陽高度が高い夕方が良いとの事でした。太陽が真西に沈むお彼岸の頃ではないんですね。
自分達がこの日の最後の拝観者で、埼玉から来たと伝えると、わざわざ遠方から来て頂いたので、阿弥陀三尊のお顔が最も綺麗に見える場所をお教えしましょう、と坊守の女性が17時を少し過ぎているのに、もう一度堂内へ招き入れてくれました。
2016年6月8日(水)撮影
堂内は残念ながら撮影禁止ですので、阿弥陀三尊像の写真はありませんが、代わりにパンフレットの写真を載せておきます。