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Channel: 趣味の写真帳
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懐かしのJT/SET(3)

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 昨日の続きで、こちらが本命列車ですが...
 撮影条件を記録したノートを見ると、朝の6時20分過ぎで曇り、1/60秒F4(開放)、フィルムはPRPとなっています。

 1/60秒では止まる訳が無く、少しブレています。
 おまけに山手線外回りが裏被りで何とも残念な結果、お蔵入りになっていた写真でした。


 ところで、フィルム略号のPRPって、どんなフィルムだったかすっかり忘れていましたが、コダックのエクタクロームパンサー(ISO100)というフィルムでした。
 富士のベルビアに対抗して作られたフィルムのようです。

 学生の頃(1970年代)はポジフィルムと言えばコダクロームかエクタクロームで、フジクロームの性能は足下にも及びませんでした。
 1990年代にはフジクロームベルビア(RVP)やプロビア(RDP2)が開発され、この頃が富士がコダックに並んで追い越さんとしていた頃でしょうか...
 その後、RDP3やRHP3、RXPになってコダックを追い越したと思いましたが、そんなフィルム達ももうすっかり使わなくなってしまいました。

 1990年代は既にデジタルカメラが開発され市場にも出始めていた頃ですが、撮影された写真は解像力や階調などがフィルムカメラには到底及ばず、高価な玩具の感がありました。
 それが現在ではフィルムカメラを遙かに凌ぐ性能となりました。

 写真の分野で記録方法がアナログからデジタルへ、記録媒体がフィルムから撮像素子へ変化していった様子は、音楽の分野で記憶媒体がレコードから磁気テープなどを経て光ディスクへ、記憶方法もアナログからデジタルへ変化していったことと同じ流れですね。
 この半世紀余りの科学技術の進歩は凄まじいもので、天文学や物理学の新発見も数多く、お陰で知的好奇心を刺激される機会が沢山有り、良い時代に生きてこられたことだと思います。
 が、一方でもっと早く生まれていれば狩勝峠に間に合っていたかも知れないし、「ていね」や「まりも」も撮れたかも知れないし...などと考えるとちょっと残念でもあるし、また一方で今もっと若ければ出来たこともあるだろうし...思いは複雑で、凡人はなかなか悟りの境地に達しません。

 回9521レ、EF5861+SET
 1993年10月5日撮影

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