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カシオペア紀行盛岡(5/11)他

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 5月11日は夕方も良い天気で、EF8181牽引のカシオペアでは久しぶりの晴れカットでした。
 先日の弱気を捨て、別カメラで保険を掛けてズーム流しに挑戦です。

 先ずは8571レ、速度が遅かったので1/30秒では流れ方がちょっと不足でした。


 そして本命のカシオペアです。


 8571レよりはスピードが早かったのですが、やはり1/30では流れ方が不足気味です。
 ただ、このシャッタースピードでもキチンと止まっていないので、これ以上遅くすると全滅の可能性もあり、保険を掛けては居ますがやはり全滅は寂しい...

 上:8571レ、EF210-122
 下:9011レ、EF8181
 2018年5月11日(金)撮影

*************************************************

 さて、以下はズーム流しに関する考察です。

 カメラを望遠側から広角側へズームすると、画面各位置は逆放射状に中心へ向かって吸い込まれるように動いて行きます。
 一方、流し撮りを行うためにカメラを水平にパンすると、列車の移動方向(ほぼ水平)とズームによる画面各位置の移動方向が合致せず、上下方向のブレが生じることになります。(列車が画面の上下丁度真ん中を真横に走れば上下方向のブレは生じませんが、普通はそういう画面構成にはせず、空を多めに入れるかあるいは地面を多めに入れるので、ズームとともに列車の上下方向の位置が変化します)
 シャッタースピードを遅くすればするほどこの影響が顕著になります。

 これを避けるためにはカメラの回転軸を鉛直から傾ける(三脚を斜めに立てる)必要がありますが、そうすると画面の水平が保てなくなってしまいますから、これを雲台で補正する必要があります。あるいは後からソフトウェアで傾きを補正する必要があります。(手持ちで撮影すればカメラを水平に構えてパンは斜めに出来、この問題は回避出来ますが、手持ちのズーム流しは難しい...)
 三脚を傾けて雲台を調整し、パンした時にカメラが水平を保てる様にするのは結構面倒で今回は手抜きしましたが、等倍で見るとそのツケが現れているのか、縦方向のブレが見えました。

 10コマ連写して、最初と最後のコマで機関車の区名札付近に注目してみると、画面上で(Y座標が)下から上に約170画素移動している事が分かりました。
 10コマ連写するのに要した時間は0.94秒だったので、0.033(1/30)秒の間には6画素ほど動いている計算になります。
  170/0.94*0.0333=6.02

 写真がブレているかどうかを見極めるのに、いつもは拡大してナンバープレートなどに注目していますが...
 掲載のコマでも正面のEF8181というナンバーに注目して、「1」の文字の縦方向の画素数がブレた分も含めて17画素程度でした。(拡大するとエッジが不鮮明となりますので、1~2画素のエラーバーが付いていると考えて下さい)
 別カメラで止めて撮った画像と比較し、ブレていなければ「1」の縦方向は10画素程度となることから、実際に7画素程度ブレていることが判りました。(掲載の写真はリサイズしているので、この画素数ではありません)
 ほぼ計算通りと言うことは、このコマに限っては他のブレはほとんど入っていないということですね。(他のコマはほとんどが解析に値しない大きなブレでした)

 この6画素という値が大きいのか小さいのか...
 画面の上下方向の画素数(原板は約3700)に比べれば十分小さいので、掲載の写真の大きさ程度ではブレは判らないと思いますが、等倍で見ると「1」の文字が6割ほど伸びてしまうので結構大きな値とも言えます。
 ちなみに、このブレにカメラをパンしたときのブレ(流し撮りのブレ:このコマでは約2画素)も加わるので、実際のブレは斜めになっています。

 前述の通り他のコマはもっと大きく斜め(水平方向の成分が大きい)にブレているものばかりで、ズームによるブレを云々する以前に流し撮りをキチンと止める技術をもっと磨かなければならない...という、ごく当たり前の結論でした。(^^ゞ


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